10/31(月)加茂ふれあい会館にて登録グループを対象に救命講習会が行われました。
講師は川西南消防署の山岡救急救命士。
はじめに、《もし誰かがそこで倒れていたら…》という状況で自分は何をしなくてはいけないのかをわかりやすくお話しいただきました。川西市には救急車が5台あり、年間出動件数は約9000件、通報から現場に到着するまで平均約9分ほど(全国平均とほぼ同じ)かかります。心臓が止まってしまうと脳への血流が途絶えてしまい、約3分経過すると脳の細胞が壊死しだし、時間が経てば経つ程後遺症や救命率に大きな影響が出てしまうため、救急車が到着するまでの間にいかに早く救命処置をとれるかが大切です。
そのお話を踏まえて、その場に居合わせた時に速やかに救命処置ができるよう、胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)とAED(自動体外式除細動器)の使い方について実技を行いました。
①倒れている人がいます。
②反応を確認します。(大丈夫ですか?と肩をたたく。だんだん大きな声で3回。コロナ対策のためあまり顔を近づけない)
③反応がない→救助が必要なので、周りに助けを求める。(119番通報とAEDを持ってきてもらう)
④呼吸の確認。(5~10秒胸とお腹の動きを見る)
⑤呼吸をしていない→直ちに胸骨圧迫を開始する。(感染対策のためタオルなどで傷病者の鼻と口を覆う)
*速く・強く・たえまなく!1分間に100回のテンポで、胸が5㎝位沈むように、救急隊が到着するか傷病者に何か動きがあるまでしっかり続ける。
*胸骨圧迫は非常に体力を使うので、有効な圧迫を続けるためには可能であれば数人で交代しながら続ける方がよい。
*感染対策のため現在人工呼吸は推奨されていない。(小児の窒息などの場合を除く)
次にAEDの使い方です。
AEDはメーカーにより多少の差はありますが、どの機種も誰もが使えるように同じような簡単な取り扱いになっています。
要点は
①電源を入れる。
②音声の指示に従いパッドを装着する。
③音声の指示に従いコードを本体に差し込む→自動で解析が始まるので音声の指示に従う。(必要であれば電気ショックを実行するように音声が流れる。不要な場合もそういう音声が流れる。)
「一度練習しておけばいざという時につかえそう」という声が聞かれました。
訓練を重ねていても、いざという場面では慌ててしまいどうしていいか分からなくなることもあると思います。とにかく119番通報をして、消防の方からの指示を聞いてください。そこにいる大切な誰かの命を救うために。