2/15(土)加茂遺跡クラブのメンバーとコミュニティ運営委員で、尼崎市にある田能遺跡(たのいせき)の見学研修に行きました。
曇り空でしたがこの時期にしては比較的暖かく、展示室だけでなく屋外の見学もゆっくりと行うことができました。

田能遺跡は、昭和40年尼崎市の工業用水園田配水場建設作業中に大量の弥生土器が出土したことから発見されました。本来なら埋め戻して配水ポンプ室が建設される予定でしたが、貴重な遺跡を残そうと保存運動がおこり、予定を変更して保存されることになりました。昭和44年国史跡に指定され、現在は公園と資料館があり、園内には円形平地住居や方形竪穴住居、高床倉庫という弥生時代の建物が復元されています。

猪名川の下流という位置のため、弥生時代の中期には、加茂と交易が盛んにあったと思われます。粘土質地盤であり、弥生時代の人骨、木製品、土器、石器が大量に出土しています。方形周溝墓、甕棺等も復元されています。

体験コーナーでは実物の土器に触れることができ、壺を制作した弥生人の指の跡をなぞるという貴重な体験をさせていただきました。

全体を通して、学芸員の方が非常に詳しく説明してくださり弥生時代の知識をより深めて帰路につくことができました。