3/14(土)ぽかぽか陽気の中「加茂 歴史散策」発刊記念ウォーキングが行われました。 参加者59名 、加茂遺跡クラブからガイドさんが5名、にぎやかな散策となりました。

~こうして出来上がった! ガイドブック「加茂 歴史散策」~

加茂遺跡クラブでは、3年前から加茂の歴史を掘り起こし、「加茂っ子」に引き継いでもらう取り組みをはじめました。加茂の古老に聞き、文献を調べ、現地を歩き、旧石器時代から江戸時代までの「加茂人」の生活の痕跡を調べてガイドブックを構成していきました。
表紙絵は弥生時代の風景で、現在の加茂交番の上空20mから西方向を見た俯瞰図です。手前の最明寺川東では水稲栽培、右手の斜面上では斜面環濠、標高40mの台地では弥生住居、西の遠方には六甲山が見えます。
中面では「加茂っ子」をイメージしたイラストをあしらい、加茂の歴史を紹介しています。
さあ、皆さん、ガイドブックを見ながら、加茂村の散策に行きましょう。

*********

まずは加茂ふれあい会館に集合。点呼を取り、5班に分かれてスタート。加茂のムラの中を歩き川西で一番古い道標~ 加茂砦の痕跡を辿る。その後旧街道へ戻り、造り酒屋跡~宮川石器館へ。普段は開館していないが今日は地元のイベントということで見学させていただく(事前予約で見学可能)。

宮川石器館は昭和11(1936)年、資料の散逸を危惧した地元の宮川雄逸氏が私財を投じて作ったもので、氏の採集資料が展示されている。地元の宝である。

その後、文化財資料館~ゴールの鴨神社へ。大鳥居の横には七つ石と加茂井(かもゆ)記念碑。米作りには水の確保が最重要事項であるため、古くから水利には争いがつきものであった。猪名川から水路をひき、樋を設け、不公平にならないように水を配分するのは大変な苦労であった。水の配分を調整する七つ石は、先人たちの知恵と苦労を、今の時代を生きる私たちに伝えている。